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昨年度の高齢者虐待1万5700件…3年連続増
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家庭内の加害者、息子41%
高齢者への虐待件数が2009年度、1万5691件(前年度比5%増)に上り、調査開始以来、3年連続で増加したことが、22日発表された厚生労働省の調査で分かった。
内訳は、家庭内での虐待が1万5615件、介護施設内が76件。家庭内の虐待者は息子が最も多く、41%(前年度40%)を占めた。
調査は、高齢者虐待防止法が06年度に施行され、虐待の発見者に市町村への通報義務が課されたのを受け、全国の自治体に件数などを聞いた。
家庭内虐待の場合、被害者の77%が女性で、80~84歳が最多の24%。被害者の少なくとも46%に認知症が認められた。
被害者と虐待者が同居しているケースが86%あり、世帯構成は「未婚の子と同居」が最多(38%)だった。息子に次ぐ虐待者は夫(18%)で、娘(15%)、嫁(8%)などが続いた。
虐待の種類(重複あり)では、暴力を加えるなどの「身体的虐待」(64%)が最も多く、暴言を吐くなどの「心理的虐待」(38%)、勝手に年金や預貯金を使うなどの「経済的虐待」(26%)、「介護放棄」(26%)、「性的虐待」(1%)の順だった。
また、市町村が警察発表などから確認した虐待による死亡例は32人で、前年度より8人増えた。17人が介護者による殺人で、6人が介護放棄、5人が虐待による致死、3人が心中、1人がその他の理由によるものだった。
介護負担が表面化
立命館大の
(2010年11月23日 読売新聞)
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