韓国の国防省によりますと、23日午後2時半すぎ、朝鮮半島西側の黄海に浮かぶ韓国のヨンピョン島に向けて、北朝鮮が海岸から数十発の砲弾を撃ち、これに対して、韓国側も砲弾を撃ち返すなど、南北の間で砲撃戦となっています。
また、ヨンピョン島の住民によりますと、この砲撃で島の一部の住宅が燃えるなどの被害が出ているほか、島には退避命令が出ているということです。韓国の大統領府によりますと、韓国軍は23日には黄海で通常の軍事演習を行っており、これに反発して北朝鮮が砲弾を撃ち込んだ可能性もあるとみて、北朝鮮の動向を注視しているということです。南北間では、双方の警備艇が海上で銃撃戦になったことはありますが、北朝鮮が陸上に向かって攻撃したのはきわめて異例のことです。