2009年11月14日
島根女子大生バラバラ殺人 切断遺体が物語る犯人像
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島根女子大生バラバラ殺人 切断遺体が物語る犯人像
2009年11月13日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
島根県立大1年、平岡都さん(19)殺害事件は謎が深まるばかりだ。平岡さんは10月26日の夜、アルバイト先を出たあと行方不明になり、広島県の臥竜山で頭部と胴体、大腿(だいたい)骨、足首が発見された。大腿骨はほぼ骨だけの状態だった。犯人はどんな人物なのか。
元東京都監察医務院長の上野正彦氏の分析はこうだ。
「平岡さんは学生で、お金があるようには思えないから、物取りではない。そんな人を襲ったということは暴行が目的だったのではないか。それも計画的ではなく、たまたま平岡さんが通りかかったから手を出したのでしょう。死体をバラバラにしたのは運びやすくするためだったと思います」
大学周辺ではクルマに乗った不審な男の存在が何度となく目撃されている。なかには女子大生にクルマに乗るよう声をかけるケースもあったという。島根ナンバーや広島ナンバーのクルマもあり、これらの不審な男が犯行に及んだ可能性は十分ある。警察は3人の男をマークしているというが、この男たちなのだろうか。
一方、怨恨(えんこん)説をとるのは犯罪心理に詳しい心理学博士の鈴木丈織氏だ。
「平岡さんは絞殺後に頭部を切断された疑いがあるそうですが、首を切るという行為は相手に“確実な死”を与えること。強烈な恨みを抱いた犯人にみられる特徴的な行為です」
猟奇的で残忍な犯罪から、犯人は凶暴な男のイメージが先行するが、鈴木氏は犯行に女が絡んでいる可能性を指摘する。平岡さんの顔には殴打痕のほか足で踏まれたあとがあった。そこに女の怨恨がちらつくというのだ。
「日本人は人の顔を踏みたがらないもの。とくに男性は自分が手を下した相手でもまだ愛情があるから顔は踏みません。でも女性は憎悪にかられて顔を踏むことがある。また、胸の部分には切り傷があったそうですが、女が女の胸を切るのは恨みからくる行為です」(鈴木氏)
山頂付近に死体の断片が点在していたことも女性犯人説を補強する。
「平岡さんは失踪前に男性2人に連れられて歩いているのを目撃されています。この男たちが誘拐と死体遺棄役を務め、ほかに殺害犯の女性が存在したのなら、男たちは罪の意識は薄い。そのため簡単に見つかるような捨て方をしたと考えられるのです」(鈴木氏)
頭部や胴体は何かで包むこともなく無造作に捨てられていた。やはり捨てた犯人のほかに女がいるのだろうか――。
(日刊ゲンダイ2009年11月10日掲載)
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