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【プロ野球】

ノリ「まだやれる」 11球団に猛アピール

2010年11月22日 紙面から

現役続行を表明し、バッティングセンターで打ち込む中村紀洋内野手=21日午後、兵庫県西宮市

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 現役続行の猛アピールだ。中日にも所属し、今オフ、楽天から戦力外となった中村紀洋内野手(37)が21日、兵庫県西宮市の練習場で、マスコミを通じて楽天を除く11球団に契約のお願いをした。

 「どこでもいいから声をかけてほしい。野球しかやってきていない“野球バカ”だから、自分から野球を取ったら何も残らない。とにかくユニホームを着させてほしい」

 現時点でどの球団からの打診もないというが、再びグラウンドに立てることを信じトレーニングは欠かしてない。連日、ランニングと打撃練習もこなしている。10日の12球団によるトライアウトは「状態が完ぺきではなく、間に合わず辞退させていただいた」ものの、今は「いつ呼ばれてもいいような状態」にまで戻ってきたという。

 中村にとってはまさかの戦力外通告だった。9月19日のロッテ戦で右ふともも裏の肉離れで戦列を離脱したとはいえ、今季は129試合に出場し、打率2割6分6厘、13本塁打、64打点で、一時は4番も任された。来年には38歳を迎えるが、40歳での現役を目標とする中村とすれば、当然、来季もプレーするつもりだったし、自信もあった。

 「今年は自分なりにできたと思うし、守りもまだいける。子どもも小さいし、ここで終わるわけにはいかない」

 2002、08年の2度のFA権行使や、メジャー移籍、07年にはオリックスを自由契約になるなど“厄介な選手”とのイメージがついていて、さらに今季の推定年俸が1億5000万円というのも獲得に二の足を踏ませる材料。そのことを十分自覚した上で「条件はありません。代打でもいい。集中してチームの勝利に貢献したい」。“言い値”を素直に受け入れる覚悟だ。

 酒を断ち、肉も鶏肉だけを口にする日々。「時期は関係ない。ひたすら吉報を待ちます」。その口調は殊勝で切実だった。 (中山隆志)

 

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