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米飯の中から3aの金属片
城陽市
15小中学校6500食廃棄
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城陽市の学校給食センターで19日、米飯の中から金属片が見つかった。教育委員会は、急きょ10小学校4500食、5中学校2000食の米飯を中止し、この日の給食は副食と牛乳のみとなった。同委員会は、保護者に通知すると共に、米飯抜きとなったことで、各学校に対し児童・生徒の健康面に留意するよう指示した。
学校給食センターは、平成17年1月にオープン、民間委託業者が調理している。19日午前10時50分頃、全自動の大型炊飯機で炊き上がった米飯をコンベアからばっ缶に入れる作業中、調理員が真っ黒な異物を発見した。
異物は長さ3a、厚さ0・1〜0・2_の薄い板状で、磁石に反応することから金属片と分かった。検査機関で分析を依頼すると共に、大型炊飯機の一部が、はがれ落ちた可能性が強いとあって、機械メーカーを呼び点検するなど原因調査にあたっている。大型炊飯機は、中に中学校用32個、小学校用49個の釜を使い自動的に炊き上げる仕組み。
米飯から金属片が見つかったのは、15校中14校目の作業をしている時だったが、配食準備中の13校にも金属片が入っている可能性もあることから、全校分の配食を止め、副食と牛乳だけの給食となった。6500食分は廃棄処分に。
この日、深谷小、久津川小など校内マラソン大会に向けた試走が行われる予定だったところもあり、市教委は各学校に「児童・生徒の健康面を配慮した柔軟な対応」と空腹状態での激しい運動を避けるなど、留意を呼び掛ける指示文書を送付した。また、下校時間を繰り下げた場合は、見守り隊への連絡や保護者不在家庭への対応などに配慮を求めた。
今月16日の決算特別委員会で、西泰広議員(共産)が、今年に入って給食の異物混入が多発しているとの指摘があったばかりの出来事とあって、機械設備の点検整備などが改めて問題になりそう。なお、給食センターでは学期毎に設備の点検を行っているとしている。【藤本博】
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