世界2階級制覇へ意気込みを見せる粟生=愛知県名古屋市のZEROジム
「WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ」(26日、日本ガイシプラザ)
挑戦者・粟生隆寛(帝拳)が21日、名古屋市のZEROジムで公開練習を行い、サッカーJ1名古屋の玉田圭司(30)に熱烈ラブコールを送った。粟生は、千葉・習志野高の先輩・玉田を試合に招待する意向を示した。玉田は20日の湘南戦で決勝ゴールを挙げ、チームをJ1初優勝に導いた。上昇気流に乗る先輩の“運”を借り、世界2階級制覇を目指す。
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世界2階級制覇へ向けて粟生が切に願った。「玉田さんにぜひ試合を見に来てほしい。玉田さんは高校の先輩だし、名古屋でプレーをしていて縁を感じる。それに昨日は決勝ゴールを決めた。持ってますね。チケットは自腹で払います」。玉田とは面識がないため、報道陣に必死にアピールした。
何事にも前向き思考の粟生は、初めて試合を行う名古屋に関して「今、名古屋が一番乗ってる」と感想を述べた。その理由として「今年はドラゴンズがセ・リーグで優勝して、サッカーはグランパスが優勝した。薬師寺さんと辰吉さんの試合も名古屋だったし」と名古屋の持つ勢いをそのまま自身に注入する。
王者はアテネ五輪で銅メダルを獲得したテクニシャン。帝拳ジムの浜田剛史代表は「スキのない選手」と評し、粟生は「何かが突出しているわけではないけど、すべてが平均点以上。練習ではバランスを重視してきた。でも試合では気持ちが一番大事。気持ちですよ」と世界2階級制覇へ精神を強く持つことを強調した。
(2010年11月21日)