2010 年
11 月
22 日
ケアラー支援フォーラム「介護者を孤立から救うために」に参加して
〜介護者はしっかり食べなあかん〜
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介護者を孤立から救うために、いま日本に求められる介護者支援政策とは―ケアラー(介護者)支援フォーラムが新宿でありました。(共催:ケアラー連盟 NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン)
在宅介護を支えるのは、家庭で介護を担っている人(介護者=ケアラー)です。介護者と言うとすぐ高齢者ケアが頭に浮かびますが、それだけではなく難病ケアや障がい者ケアも含まれます。 家族に介護が必要となった場合、その家族の生活は一変します。国の制度は「在宅介護」を基本型に設計されていますが、じゃあ介護が必要になった時に必要なサービスが十分受けられるか、というとそれは難しい。だから、家族が頑張らねばならなくなるのです。
ちょっと息抜きしたい時にどうぞ!と「NPO法人つどい場さくらちゃん」を運営しているまるちゃんこと丸尾多重子さん(多重債務の多重と書いて多重子です、と仰天自己紹介)。さくらちゃんの事業は、つどい場だけではなく、おでかけタイ、学びタイ、見守りタイがあります。「つどい場」とは、しゃべれる場、泣ける場、笑える場、食べる場、学べる場、共に出かける場、生きる場で、高齢者、障がい者だけでなく、子育て中のママ、子どもたち、介護職員、医療者、行政…と誰にでも門戸開放をしています。
利用料は1回500円。昼食は別途500円。「食べることをおろそかにすると介護もおろそかになります。しっかり食べなあかん。介護者もおいしくご飯をなべなあかん」。 常日頃「食」のあり方を政策化している生活者ネットですが、こういった形で「食」の話を聞くとは思いませんでした。高齢者のための「食」、介護予防のための「食」、そして介護者のための「食」、ホントに生きることは食べることです。(そういえば、韓国ドラマを見てて気付いたのですが、日本で「元気?」という場面では「ご飯食べてる?」と言っていますよね)
「介護保険のサービスのなかに介護者を支えるものがない」とまるちゃん。在宅介護を支える根っこの部分が介護者支援。ここをしっかりさせないと、と改めて思いました。 杉並でも区内14か所で介護者の会を月1回開いています。より一層の「介護者支援」の充実を求めていきます。
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