いじめと学級崩壊は同時進行する傾向にある。学級崩壊でクラスに所属意識を見いだせない子供たちが、親しい者同士で集団を作り、結果的に、外国人が母親の明子さんが排除されてしまったのではないか。いじめと学級崩壊は同時に解決する必要がある。
学級崩壊状態になると、形や程度の差こそあれ、いじめ的なものは必ずある。だが、崩壊学級の中で担任が子供たちの「良くない関係」を把握しても既に指導が効かず、なかなか改善できない。学校だけで抱え込まず早い段階で親も巻き込んだサポート体制をつくるべきだった。
毎日新聞 2010年11月22日 東京朝刊