2010年9月24日 21時4分 更新:9月24日 23時18分
経済産業省は24日の自民党外交部会で、中国側が東シナ海のガス田「白樺(しらかば)」(中国名・春暁=しゅんぎょう)の掘削に踏み切った可能性が高いとの認識を明らかにした。沖縄県・尖閣諸島付近での中国漁船の衝突事件が発生して以降、「白樺」にある中国側の洋上施設に掘削作業のドリルとみられる機材が運び込まれたことが確認されており、日本側は、外交ルートを通じて中国に対し、掘削作業着手と誤解されるような行動を慎むように警告していた。
ガス田で中国の動きがないかとの自民党の質問に対し、同省の出席者が「現場まで行っていないのではっきりしないが、掘削の可能性は高いと認識している」と答えた。一方、外務省の出席者は「掘削の最終的な確認は取れていない。しかし、機材が持ち込まれたことを含め、中国側に新たなことはするなという申し入れはしている」と話した。【野原大輔、立山清也】