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木嶋容疑者、業者通じPC廃棄か 青梅の被害者の2台(1/2ページ)

2010年11月19日20時20分

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 東京都青梅市の会社員寺田隆夫さん(当時53)が2009年1月、練炭自殺を装って殺害されたとされる事件で、殺人容疑で逮捕された無職木嶋佳苗容疑者(35)が事件直後、パソコン2台を廃棄などを請け負う家電リサイクル業者に送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。寺田さんのパソコン2台が自宅からなくなっており、警視庁は木嶋容疑者が寺田さんと交わしたメールを隠すため、業者に処分させた疑いが強いとみている。

 東京地検立川支部は勾留(こうりゅう)期限の19日、木嶋容疑者を殺人罪で起訴した。千葉県警は、同県野田市の安藤建三さん(当時80)が死亡した事件で、木嶋容疑者を殺人容疑で逮捕する方針を固めている。

 警視庁青梅署捜査本部によると、木嶋容疑者は09年1月30〜31日、マンションの寺田さん方で、寺田さんを眠らせ、練炭を燃やして一酸化炭素中毒にさせ、殺害した疑いがある。

 捜査関係者によると、木嶋容疑者は事件後まもなく、段ボール箱1個を埼玉県内の業者に宅配便で送付。伝票には中身として「デスクトップパソコン」「ノートパソコン」と記載されていた。

 寺田さんは自宅で普段デスクトップ型とノート型各1台を使っていたが、調べではノート型と、デスクトップ型のハードディスクがなくなっていたという。業者がデータを消去したうえ廃棄されたとみられる。

 捜査関係者によると、寺田さんは結婚相手を紹介するサイトで木嶋容疑者と知り合い、交際を始めた直後の08年6月から死亡の直前まで計約1700万円を木嶋容疑者の口座に振り込んでいた。

 木嶋容疑者のパソコンには、寺田さんと交わしたメールが残っていないといい、警視庁は木嶋容疑者が削除した疑いが強いとみている。

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