連続不審死３件目…千葉の火災死、来週にも逮捕状　燃焼実験重ね検証 (2/2ページ)

　当時、木嶋被告はヘルパーと称して安藤さん宅に出入りしており、火災当日も直前まで安藤さん宅を訪問。同日夜には安藤さんのキャッシュカードで現金約１８０万円を引き出す姿が防犯カメラの映像に残されていた。このように不審な点が多く見つかったことから、県警は木嶋被告が安藤さんの死亡にも関与した可能性が高いとみて捜査。

　現場に七輪と練炭があったことや死因など、既に立件された２件の殺人事件との共通点が多いことに着目し、同様に木嶋被告が安藤さんを一酸化炭素中毒死させることを狙ったとみて、火災現場を再現した燃焼実験を複数回にわたって実施。死亡との因果関係について、矛盾のない実験結果を得たとみられる。

　木嶋被告は安藤さんの死亡前にネットで練炭を大量に購入していたことが分かっているほか、安藤さんの遺体からは木嶋被告が処方されていた睡眠導入剤と同じ成分が検出されていることなども判明しており、状況証拠の積み重ねで立証は可能と判断したもようだ。