2010年9月22日 11時12分 更新:9月22日 12時30分
政府・与党は22日午前、臨時国会を10月1日に召集する方針を決めた。民主党の鉢呂吉雄国対委員長が国会内で記者会見して明らかにした。民主、国民新両党の国対委員長会談で合意後、自民党など野党にも伝え、同意を得た。会期幅は今後検討する。
10月1日に所信表明演説、4~6日に衆参両院で各党代表質問、7~8、12~13日に衆参両院で2日ずつ予算委員会を開催する方向で与野党で調整する。
これに伴い鉢呂氏は、菅直人首相が、10月4、5両日にベルギーで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議を欠席する方向となったことを明らかにした。ASEMは96年の初開催以来、過去7回すべて首相が出席しており、欠席は初めて。
政府は、首相のASEM出席を前提に臨時国会の10月6日召集も検討したが、提出を検討している10年度補正予算案など、参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」で与野党協議に大幅に時間がかかることを見越し、早期召集を求める野党側にも配慮した。ただ内政優先で重要な外交日程を見送ることは波紋を呼びそうだ。【横田愛】