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遺族「極刑望む」 審理見据え意見陳述

2010年11月19日

 昨年11月、青森市の一人暮らしの無職女性(当時82)の首を絞めて殺したなどとして、強盗殺人や窃盗などの罪に問われている同市岡造道2丁目、無職折笠照枝被告(69)の裁判員裁判の2日目が18日、青森地裁(小川賢司裁判長)であり、被害者の妹が「被告が姉に謝りに行ったというのは到底信じられません。極刑を望みます」と意見陳述した。

 被害者の妹は被害者参加制度を利用して、前日の初公判から法定内で審理を見つめていた。意見陳述では手にした紙に目をやりながら、「姉は大切な命を奪われ、この上ない無残な最後でした。まじめに生きている姉を殺害する人は恐ろしい人です」と話した。

 この日の被告人質問では裁判員6人全員が質問した。折笠被告が「被害者に謝りに家に行った」「何で殺したのか分からない」と述べた点に関し、「被害者の家に謝りに行ったなら、動転したとしても謝る場面はあったのでは」「犯行後から逮捕されるまでの間に、自首するつもりはなかったのか」など次々に手を挙げて質問した。折笠被告は「自首する気持ちはありましたけど、どうしても足が動かなかった」などと答えた。(熊田志保)

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