自衛隊を「暴力装置」と表現した仙谷由人官房長官の発言について、野党は18日、「命懸けで国土を守る自衛官への冒涜だ」(谷垣禎一自民党総裁)などと相次いで批判した。仙谷氏は午後の記者会見で「ちょっと言葉が走った。もう撤回して謝罪している」と釈明した。
谷垣氏は会見で「政権の中枢にいる人として、あまりにも不適切」と官房長官としての資質にも言及。公明党幹部も「自衛隊員は体をはって命を懸けているのにどうして誇りを傷付けることを言うのか」と述べた。
みんなの党の渡辺喜美代表は、国会答弁を軽視するような柳田稔法相の発言も踏まえ「政権末期の症状だ。内閣のたがが緩んで失言が頻発している」と指摘した上で、仙谷氏に関し「昔の左翼時代のDNAが図らずも明らかになった」と皮肉った。