仙谷由人官房長官の「暴力装置」発言に国防の第一線に立つ現役の自衛官からは、怒りや不快感、失望の声が挙がった。陸海空の自衛官の最高位に就く折木良一統合幕僚長(60)は18日の会見で、「我々としてはやることをきちんとやっていくということだ」と任務に徹する考えを示した。
一方、30代の男性航空自衛官は「思想の中で『暴力装置』だと思っていることが非常に残念。(謝罪して『実力組織』と)言い換えても思っていることに変わりない」と怒りをあらわにした。
陸自に所属する30代の男性自衛官も「社会悪のようなイメージ。まるで自衛隊は存在してはダメだと言いたげだった。一国の官房長官にここまで毛嫌いされているのかと思うと、悲しいし、むなしい」と肩を落とした。
また、男性の幹部自衛官は「テレビを見ていてア然とした。言葉もない」と絶句した。