最新のデジタル技術を駆使したダイナミックな映像で再び全国的に人気を取り戻しているプラネタリウムが、若者文化の中心地、東京・渋谷にも9年ぶりに復活することになりました。
新しいプラネタリウムは、渋谷区がJR渋谷駅近くに建設した総合文化施設の最上階に設けたもので、今月24日のオープンを前に関係者に公開されました。ドームの直径は17メートルで、120の客席があり、星空の投影機とデジタル映像を映し出す装置を備え、天体の解説に加え、CGを駆使した迫力のある番組が上演されます。プラネタリウムをめぐっては、平成に入って全国的に入場者数が減少し、渋谷駅前にあったプラネタリウムも9年前の平成13年に閉館しましたが、日本人宇宙飛行士の活躍などで、この5年ほど再び全国的に人気を取り戻しています。閉館したプラネタリウムで25年間の経験を持ち、新しいプラネタリウムでも解説員を務めることになった村松修さんは「再び渋谷に復活することをたいへんうれしく思っています。最新式の装置を駆使して、渋谷らしい新しい投影ができるようにみんなで知恵を絞っていきたい」と話していました。このプラネタリウムでは、ことし6月に小惑星の微粒子を地球に持ち帰ることに世界で初めて成功した探査機「はやぶさ」の7年間にわたる苦難の道のりをCGで再現した番組を全国で初めて上演することになっています。