活字離れ:読解・作文ができない子どもたち(下)
韓国教員団体総連合会(教総)が本紙の依頼を受け、今年10月8日から10日にかけて、全国の小中高校教諭443人を対象にアンケート調査を行った結果、66.6%が「過去に比べて児童・生徒たちの読解力が落ちた」と回答した。「児童・生徒の読書量や読書の質が落ちた」という回答は59.8%、「作文、文章理解力、言語運用力が、身体・精神の発達よりも低い」という回答は76.5%だった。
専門家の研究によると、読解力が落ちれば国語だけでなく、社会や英語、理科、数学の学業達成度にも影響が及ぶという。文章読解をおろそかにすると、別の科目でもいい成績を取るのが難しいということだ。カトリック大学で修士号を取得したユ・ソンジャさんは、論文(「中学生の読書能力と学業達成度の関係分析」)で、学業達成度のうち読解力が占める割合は国語33.3%、社会29.8%、理科27.7%、数学22.6%と分析した。
児童・生徒たちが読書を面倒がる現象は、小学校だけではない。中学校でも、本を朗読させると、同様の現象がはっきりと現れる。
ソウル・江北C中学校のチョンくん(15)は、「先生が本を朗読させると、口ごもりながらとぎれとぎれに読む友達が半数くらいいて、1行飛ばして変なところを読んだり、一度読んだ部分をもう一度読んだりする友達もけっこういる」と話した。同じ学校のイくん(15)も、「(よく分からないから)わざと間違った言葉を作って読んだりもするが、そうやって読んでも、自分がどうやって読んだのか分からない。うちのクラスで10人中3人くらいは、同じようなレベルだと思う」と話した。
生徒たちが朗読する際に困難を感じるため、授業中に教科書を朗読させないケースも増えている。朗読させると時間がかかり、うまく読めない生徒のせいで授業の雰囲気が壊れるためだ。
ソウルのS小学校のある司書教員は、「児童たちに本を読ませるために図書館で行う読書授業を準備したが、机の上に上がったり、床で転げ回ったりするなど、本を読むことを避ける子どもたちがいる」と話した。
ソウル・新鶴小学校のチョ・ジェユン教諭は、毎朝20分間の読書時間を取り、苦労している児童を見つけては特別指導を行う。ところが本を読むことを嫌がり、何度も席を立って教室内を歩き回る子どもたちが少なくない。チョ教諭は、「このような行動を連日続ける子どもは、たいてい読解に深刻な問題を抱えている」と話した。
郭守根(クァク・スグン)記者
キム・ヨンジュ記者