2010年11月21日(日)

好機逃して失速 ACL出場権も消滅 浦和レッズ

 
浦和―G大阪 後半38分、2点目を奪われ天を仰ぐ鈴木(13)ら悔しがる浦和イレブン

 宿敵に完敗した。これでG大阪には2007年8月に勝って以来、1分け5敗で3季連続で白星がない。しかも、この日の敗戦でACLの出場圏内である3位以内の可能性もなくなった。

 試合後の会見でフィンケ、西野両監督はくしくも同じ言葉を口にした。「効率」。西野監督は「効率よくゲームを運ぶことができた。プランを考えて勝つためのアプローチを構築できた」と話し、フィンケ監督は「多くの経験と効率的なプレー、クレバーな選手が多かったチームが勝利した」と述べた。

 前半は完全に浦和が主導権を握り、G大阪に何もやらせなかった。だが得点できない。前半23分のエジミウソンのシュートは相手GKに阻まれ、31分の高橋のシュートはクロスバーに嫌われた。また決定力不足に泣かされた。

 前半を0―0で終えた時点でG大阪に大きく勝機が傾いてしまった。後半立ち上がり早々に先制点を奪われ、堀之内は「相手のプラン通りになってしまった」と話し、柏木も「G大阪は大人のサッカーをする」と認めざるを得なかった。

 天皇杯を挟み、過密日程真っただ中。守備に重点を置いた西野監督は「ガンバっぽくない戦い方だったが、こういうスケジュールでは仕方ない」と言う。ここに差がある。臨機応変に戦術を変えられる余裕。自分たちのスタイルを確立しているからこそできる戦い方でもある。悔しいが、学ぶことの多い敗戦になった。

 

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