日本のアニメやファッションを紹介し、人気アイドルグループが歌や踊りを披露する、日本のポップカルチャーのフェスティバルが、20日、モスクワで開かれ、ロシアの多くの若い人たちでにぎわいました。
これは、日本のポップカルチャーをロシアの若い人たちに広く知ってもらおうと、モスクワにある日本大使館などが開いたものです。フェスティバルでは、東京・原宿を発祥とする人気のファッションを紹介するショーや、今流行のヘアスタイルやメークの実演が行われました。また、アニメのトークショーでは、ロシアで人気の高い作品「新世紀エヴァンゲリオン」が取り上げられ、舞台として登場する神奈川県の箱根などが話題となっていました。さらに、人気アイドルグループ、AKB48のコンサートも行われ、メンバーが習いたてのロシア語であいさつし、歌と踊りを披露すると、会場から大きな拍手が送られました。訪れたロシアの若者は「日本のポップ文化はすごい。日本にはほかの国々と違うところがあります」といった感想や「ファッションや音楽、特にビジュアル系ロックが大好きです」などと話していました。会場は、日本の文化に関心を持つ3000人近くの人たちでにぎわい、日ロ関係が領土問題をめぐってぎくしゃくする一方で、文化交流が進んでいることを示した形となりました。