「メイドなります！」シリーズ第4弾。
　難病に冒された由佳里さんの唯一の肉親である祖母のため、海外の医療機関での治療に付き添うことになった由佳里さんの旅立ちで、このシリーズにとりあえず区切りがついたという印象です。
　なのでここまでに出てきたメイドたちも総出演。
　幼馴染メイド美沙、従妹メイド音々、財テク年上メイド紗耶子の3人も登場して由佳里さんの最後（？）のわがままに振り回されつつも最終的には1対4ハーレムを展開して旅立ちを迎えることに。
　そしてご主人様、勝が旅立つ直前に用意した由佳里への贈り物とは……
　ここはメイドモノとしてはちょっと上手いなと思わせた部分。ちょっといい話でした。

　で、肝心の部分ですが分量的には由佳里＞紗耶子＞美沙＞音々。
　最後とはいえシリーズを通して由佳里さんの前に前に出る姿勢は、美沙派の私には苦々しさを感じる1冊。反面、由佳里や紗耶子ファンにとってはほぼ満足できる内容が提供できているのではないでしょうか。