18日、英シンクタンク、国際戦略研究所は「中国海軍の3つの戦略」と題したレポートで、海軍力増強を進める中国の目的は「海洋資源」と「領土問題」だと指摘した。写真は9月、黄海で行われた中国とオーストラリアの海軍合同軍事演習。

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中国海軍が進める3つの戦略=目的は「資源」と「領土」―英シンクタンク
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2010年10月18日、英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は「中国海軍の3つの戦略」と題したレポートで、海軍力増強を進める中国の目的は「海洋資源」と「領土問題」だと指摘した。21日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

中国人民解放軍海軍は今年、いくつもの演習を実施して遠洋での作戦能力を強化したほか、国を代表して何度も海外訪問を行っている。一連の行動は野心に満ちた海軍戦略―政府のために海洋資源を確保し、隣国との領土紛争を有利にする―から来たものだ。

では、中国は現在どのような海軍戦略を進めているのだろうか?それは▽軍事演習は訓練と威嚇という目的を達成するために行う▽遠洋での作戦能力を強化する▽港の訪問や相互協力を拠り所とした軍事外交を行う―の3つである。

中国海軍と海岸警備隊は今年、例年以上に「リアルさ」を追求した演習を、例年をはるかに超える回数をこなし、航行距離をさらに延ばせるという自信を深めた。南シナ海情勢が緊迫するなか、こうした演習を行うことは周辺国に対する明確な威嚇にほかならない。

だが、こうした行動が周辺国の警戒を招くことは中国も自覚している。だからこそ、海軍戦略の3つ目が軍事外交なのである。その目的はアジア太平洋および他地域と2国間または多国間の関係を構築すること。周辺国とのいざこざを鎮めることにより、周辺国が米国と軍事関係を結ぶ可能性を抑えようとしているのだ。

中国は2050年までにブルー・ウオーター・ネイビー(外洋海軍)になるという目標を抱いている。中国政府は今後少なくとも10年間は外交と国防を政策の軸にするとみられる。そして、恐らく強大な海軍力を後ろ盾とし、東シナ海と南シナ海を強引に自国領土に組み込むつもりなのだろう。(翻訳・編集/NN)
2010-10-22 11:13:27 配信

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