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島根の女子大生しのび、露の大学が奨学金

 島根県浜田市の同県立大1年生だった平岡都さん(当時19歳)が広島県の山中で遺体で見つかった事件で、本田雄一学長は10日、平岡さんが短期留学を希望していたロシア・ウラジオストクの海洋国立大が、県立大からの短期留学生を対象にした奨学金制度の設立を提案してきたと、明らかにした。

 本田学長は「大変ありがたい」と受け入れる方針だ。

 制度設立を提案する書簡が9日、県立大に届いた。県立大からの短期留学生のうち、毎年1人分の参加費用を、海洋国立大が負担するといい、書簡には「県立大の学生がロシアについて学ぶ環境を整備することは、平岡さんをしのぶことになる」と記されていた。

 県立大から海洋国立大への短期留学は昨年3人、今年2人が参加した。約1か月間で、今年の参加費は1人約30万円。参加を希望していた平岡さんは、昨年10月、浜田港に寄港した海洋国立大の帆船「ナジェジュダ号」を見学。

 海洋国立大は今年8月、同船の写真集を大学や平岡さんの家族に贈っている。

 本田学長は10日、平岡さんの両親に、奨学金創設を伝える手紙を送ったといい、「両親も喜んでくれると思う。学生や学術面の交流を一層活発にしたい」と述べた。

2010年11月11日  読売新聞)
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