解決済みの質問
量的緩和は円安要因?
aqtinoさん
量的緩和は円安要因?
ダイヤモンドのコメントで"日本銀行が10兆円の資金供給策を発表し、実質的な量的緩和に踏み込んで以降、86円台から93円台まで低下していた円"と言うものがありました。
これは量的緩和は円安要因と言っていることになりますが、この理由は市中に出回る円が10兆円多くなる、物、外国紙幣に対して日本円の量が多くなるので相対的に円の価値がさがり円安になるというロジックなのでしょうか?
そうだとした場合、10兆円供給したところで、日銀の銀行口座に貯まっているだけではないでしょうか?それとも海外の局所バブルに投資するために円を売ってドル若しくはリラ、レアル、元などを買っているのでしょうか?
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- 質問日時:
- 2010/1/27 12:35:20
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- 解決日時:
- 2010/1/29 12:58:36
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ベストアンサーに選ばれた回答
こんにちは・・・
複雑な要因が絡みますから、それだけが原因ではないと思います。
ただ、確かに国債を担保にした資金供給を発表した事により、為替市場は反応しましたね。
また、この場合には供給された資金を日銀の当座預金には原則的に預ける事はできません。
なぜなら、資金が日銀に留まれば市中に供給されずに緩和の意味が無くなるからです。
この場合、法定準備率を維持させる形で、民間の金融機関が貸し出しを促す機能を果たします。
ところが、貴方の言うように民間の設備投資などの需要がないので、有り余った資金を国外の投資銀行や商業銀行に貸し出します。
借りた海外の金融機関は傘下のヘッジファンドなどを通じて高金利通過や新興国の株式に投資します。
その資金は現地通貨に転換されますから、外貨の需要が増加して相対的に円が安くなる訳です・・・これが、キャリートレードです。
ですから、本来はデフレ解消のために供給された資金が民需に向かわずに銀行を媒介して投機マネーになっている訳です。
流動性の罠といい、需要の滞った民間に向かわずに行き詰った資金は投機マネーに化してしまうのです。
※http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E...
この辺りの抜本的な構造を変えないと、実態経済と乖離した動きになるのです。
また、オバマの金融規制案で為替(外貨)相場や株式市場は大きく下落しましたが、これは日本の銀行から借り入れて海外に向かった資金が巻き戻って円に転換されて銀行に返済された為です。
以上、余談も多くなりましたが、円安になったのは為替相場で円が売られて外貨に転換されるという市場の需給関係が大きく影響していると思います。
以上、日銀の金融緩和は本来の機能を発揮できずに副作用の方が影を落としているのですね。
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- 編集日時:2010/1/27 16:14:03
- 回答日時:2010/1/27 16:10:03
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