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中国監視船:2隻が接続水域を周回 日本側に挑発的な航行

巡視艇に監視されながら尖閣諸島付近を航行する中国の漁業監視船「漁政310」(手前)=沖縄・尖閣諸島の魚釣島東北東約48キロで2010年11月20日、本社機から西村剛撮影
巡視艇に監視されながら尖閣諸島付近を航行する中国の漁業監視船「漁政310」(手前)=沖縄・尖閣諸島の魚釣島東北東約48キロで2010年11月20日、本社機から西村剛撮影

 沖縄・尖閣諸島の日本の領海に隣接して設定されている接続水域(領海の外側約22キロの範囲)を20日午前から航行している中国農業省所属の漁業監視船「漁政201」と「漁政310」は、領海まで約360メートルの領海侵犯すれすれの地点へ急接近した後、急転回して接続水域内の周回を始めたことが分かった。海上保安庁によると、2隻は領海線まで2~7キロの範囲で、領海線に近づいたり離れたりを繰り返す挑発的な航行をしているという。

 2隻は20日午後9時現在、久場島の北北西を航行中。中国国内の報道によると、「漁政310」は中国軍が運用するタイプと同型のヘリコプターの搭載が可能な最新鋭の漁業監視船とされる。海保によると、ヘリの格納庫は閉じているとみられ、ヘリを搭載しているかどうか不明という。

 本社機が現場上空に到着した午後5時半には、2隻の領海側を海上保安庁の巡視船5隻が航行。「漁政310」の近くを航行する巡視船「もとぶ」は電光掲示板に中国語で針路を変えるよう表示し、約30分後に本社機が離れるまで表示をくり返し続けた。【石原聖、西村剛】

毎日新聞 2010年11月20日 21時51分(最終更新 11月21日 0時34分)

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