2010年11月20日
「世界にはたくさんの国があるけれど、ITといえばどの国?」答はイタリア。理由は、国別コードトップレベルドメイン(日本は.jp)が.itだから。子供だましだが、デジタルネイティブな若年層は正答率が比較的高そうという意味では「大人だまし」なクイズかもしれない。
同じノリでもう1問。「世界で一番物知りな民族は?」答は、英語圏の人たち。理由は、Wikipediaに書かれている文字数が各種言語の中で最も多いから。筆者がさっと調べた範囲では、英語版Wikipediaの文字情報量は約6.5ギガバイトで、2位のドイツ語版(1.9ギガバイト)・3位のフランス語版(1.4ギガバイト)を大きく引き離している。
一方、日本語版は1.1ギガバイト。大衆文化に関する記事ばかり目立つとの批判もあるが、文字数の面では5位のスペイン語版(1.0ギガバイト)や6位のロシア語版・イタリア語版(いずれも0.9ギガバイト)を抑えて4位と健闘している。
意外なのは中国語版と韓国語版だ。中国語版は約0.46ギガバイトと日本語版の半分未満。韓国語版にいたっては約0.17ギガバイトに過ぎず、ヘブライ語版と比べても2割も少ない。単純に日韓の人口比を考慮したとしてもこの倍(0.3〜0.4ギガバイト)はあっておかしくないと思われるのだが、国民性の違いなのか、さらに興味深い要因が隠れているのか。機会をみて探ってみたい。
本コラムは、NTTデータの DIGITAL GOVERNMENTマガジンに掲載されたものです。記事の無断転用を禁じます。
NTTデータのワシントン駐在員。公共部門に属する社員として、アメリカの電子政府先進事例を日本のIT立国に役立てるべく奔走中。幼少期から日米欧それぞれに8年以上の居住経験があり、その国際感覚を武器にグローバルビジネスを推進している。日本人初の連邦政府CIO大学修了者。FEAC認定エンタープライズアーキテクト。理学修士(ジョージ・ワシントン大学)。
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