【リスボン=黒瀬悦成、工藤武人】北大西洋条約機構(NATO)の加盟28か国による首脳会議が19日(日本時間20日未明)、ポルトガルのリスボンで開幕し、同機構として今後10年間に想定される脅威に対抗するための行動指針「新戦略概念」を採択、イランなどの弾道ミサイルの脅威から欧州全域を守るミサイル防衛(MD)システムの構築を初めて明記した。
NATOの戦略概念見直しは1999年以来。採択を受け、NATOは今後、米国が東欧などに配備するMDシステムと欧州のシステムを合体させた統合的なシステム構築を進める。オバマ米大統領は記者団に対し、「欧米市民をミサイルの脅威から守るという決意を示すものだ」と述べた。
NATOの戦略概念見直しは1999年以来。採択を受け、NATOは今後、米国が東欧などに配備するMDシステムと欧州のシステムを合体させた統合的なシステム構築を進める。オバマ米大統領は記者団に対し、「欧米市民をミサイルの脅威から守るという決意を示すものだ」と述べた。