処刑の部屋
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『処刑の部屋』(しょけいのへや)は、1956年公開の日本映画。石原慎太郎原作、和田夏十・長谷部慶次共同脚色、市川崑監督。川口浩の初主演作品でもある。
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[編集] 概要
同監督の大映入社後の第1作であり、1956年の初上映当時その退廃的な世界観と赤裸々な若者文化の描写が多くの大人たちの非難とそれに反比例するかのような若者層の絶賛を呼び話題となった。生前の三島由紀夫が『家畜人ヤプー』と並び戦後日本の生んだ最高の物語作品と絶賛した事で知られる。
後に同作品のストーリーを真似た学生たちによる同様な拉致監禁といった犯罪が多発するほどの人気の加熱振りを示し、高度経済成長に沸く日本の当時の世相を象徴する記念碑的映画作品となった。
やはり石原原作の小説を映画化した「[[太陽の季節]とともに所謂「太陽族映画」と呼ばれた。
[編集] あらすじ
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] その他
- この映画の公開後、作品に影響を受けたとして事件が起こっている。19歳の無職の少年5人らによって強姦目的の女性監禁事件が起こっている。また中学3年生が隣りの家に忍び込んで睡眠薬を砂糖壷に入れたことによって、主婦が誤って飲み昏睡状態に陥る事件が起こった[1]。他にも16歳の高校生7人によってカルモチン入りのジュースを飲ませ昏睡状態にさせた強姦事件が起こっている[2]。
[編集] 脚注
- ^ 少年犯罪データベース 昭和31年(1956)の少年犯罪
- ^ 『サンケイ(産経新聞)』1957年5月30日夕刊 大阪版 3面
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