「韓国の成長動力は仏独と同レベル」(上)

経済人文社会研究会が発表

 一人当たり国民所得・雇用率・物価上昇率・労働生産性などを総合的に評価して算出する「経済成長動力」のランキングで、韓国は経済協力開発機構(OECD)加盟国や主要20カ国・地域(G20)に属する39カ国のうち18位ということが分かった。これはフランス、ドイツ、スペインなどと同じレベルだ。「経済成長動力」で韓国は、すでに先進各国と同レベルの競争力を持ったことを示している。

 しかし、社会的な対立を解消する能力や、福祉支出などを基準に算出する「社会統合」、二酸化炭素の排出量やエコエネルギーの使用割合などから評価する「環境」の面ではかなり遅れており、開発途上国のレベルにとどまっていることが分かった。

 首相室経済人文社会研究会は18日、ソウル・南大門路にある大韓商工会議所の議員会議室で、「韓国経済と社会の先進化の条件」をテーマに大討論会を開催した。討論会では、韓国の総合的な競争力を分析する基準として、「経済・社会発展指標」が提示された。

 この指標によると、「経済成長動力」において韓国の現状は、すでに先進国の段階に到達した一方で、「社会統合」では23位、「環境」では28位にとどまった。

ソウル・南大門路にある大韓商工会議所の議員会議室で18日、「韓国経済と社会の先進化の条件」をテーマに、大討論会が行われた。討論会に参加した首相室経済人文社会研究会は、韓国が先進国入りを果たしたかどうかを判断する基準として、「経済・社会発展指標」を提案した。この指標は、同研究会が中心となって開発したもので、韓国経済学会、韓国社会学会も研究に参加した。18日午後撮影。/李鎮漢(イ・ジンハン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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