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横須賀市民病院:経産婦対象に「助産」 常勤医不在、全国で2例目 /神奈川

 ◇来年3月実施

 横須賀市は19日、来年1月から産婦人科の常勤医がいなくなる市立市民病院で、出産経験がある経産婦を対象に、助産師が分娩(ぶんべん)介助などをする「院内助産」を同3月から開始すると発表した。医師不足が深刻になる中、出産リスクが比較的低い妊婦に限り、他の市立病院や民間クリニックの非常勤医師の後方支援で補う周産期医療。市によると、常勤の産婦人科医がいない病院での院内助産は全国で2例目という。

 市民病院では、これまで常勤医3人と助産師10人の体制で、昨年度の市内出産件数2600件のうち431件を担い、今年度は10月までに168件を取り扱った。しかし、常勤医3人が研究に専念することなどを理由に今年10~12月に順次退職することになり、11月以降、分娩受け入れを停止していた。

 市民病院を今年4月から管理運営する「地域医療振興協会」は、別に運営する市立うわまち病院で、現行の産婦人科に加え、自然分娩などを希望する妊産婦のニーズに応え院内助産の導入を検討していた。しかし市民病院での医師不足を受け、先がけて院内助産に取り組むことにした。

 同協会は「厚生労働省などの院内助産のガイドラインに沿って、胎児や妊産婦の異常に早急に対応できる体制を作る」とし、万が一リスクが生じた場合、うわまち病院や近くの周産期母子医療センターとの連携を図る。一方で、市と連携し、引き続き常勤医を募集、獲得を目指す。

 院内助産の対象は、出産予定日が来年3月以降の経産婦で、助産外来での健診に加え、同病院の産婦人科外来で医師の診察を受け、経過が正常と判断された場合に限る。予約は今月22日から。【田中義宏】

毎日新聞 2010年11月20日 地方版

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