支那領事館建設騒動(新潟) の顛末レポート
現地での運動に関わった千葉支部の伊藤義明氏より、新潟で起きた支那領事館建設騒動の顛末をレポートとして提出いただきました。こうした努力の積み重ねが時として大きな成果(支那領事館用土地売却凍結) につながります。全国各地の在特会会員の皆さまには、今後ともぜひ地元で起こる問題を注視し、必要があれば在特会の各支部と連絡を取り合って、問題解決のために立ち上がっていただきたいと心から願うものです。伊藤氏をはじめ、新潟で支那領事館建設のための土地売却反対運動に立ち上がった皆さまに、在特会会長として心からお礼申し上げます。
平成22年11月20日(土) 在特会会長 桜井誠
新潟・中国総領事館による市有地・旧万代小学校跡地売却問題にかかわって
10月はじめに、2chのある板とそこに貼ってあった柏崎市議三井田孝欧さんのサイトによって今回の旧小学校跡地売却問題のことを知りました。私としては寝耳に水といった感じでした。中国総領事館はすでに今年6月に万代島ビル内に開設されていて、私がこのことを知ったときには、中央区西大畑への移転のことが物議を醸していました。
新潟市を離れて30年経つものの、母親、親戚も住んでいる故郷のことを思うといてもたってもいられず、すぐさま実家に向かいました。ちょうど10月10日に新潟島古町界隈でのビラ撒き、街宣等のことがネット上に出ていたので、まずはこれに参加することにしました。このとき三井田さんも柏崎から駆けつけてくれて、いろいろ我われ参加者にアドバイスまでしてくれ、ありがたかったです。ボランテアで市外の五泉、見附から来てくれた同志や、私と同じように県外から来てくれた新潟県出身者もいて大いに励まされました。
三井田さんの指示で私たち4人グループは問題となっている旧小学校跡地に近い下町でポスティングをし、何となくこの辺りの人たちの感触を得たことでその後の活動に弾みがつきました。私はここで一度千葉に戻りましたが、その間10月15日に新しい中国総領事館の西大畑への移転問題について、地元のコミュニティハウスで住民説明会が行われました。この説明会の詳細な模様は三井田さんのサイトで聴くことができます。結局、市当局と民間企業のビル提供者は移転を「決定事項」として住民に伝えただけで、はじめから住民の意見を聞くために説明会を開いたわけでなかったことが明らかになりました。さらに、このとき主催者側は11月1日に中国総領事館移転の旨を説明していたはずなのに、実際は住民の圧倒的多数の移転反対を無視して、10月22日に地元メディアの報道すらなく西大畑に移転してきたのです。そのため、ポスティング、署名集めをしているときに、このことさえ知らない住民がかなりいました。これは市当局、ビル提供者、中国総領事館はもちろんのこと、地元の新聞・TV局の隠蔽体質を表しているだけではなく、共犯者の関係としか言いようがありません。
10月23日に再び新潟へ。24日に同じく古町界隈で何か活動すると前回言っていたので参加しました(9月から今井道夫さんを中心に毎週日曜日に古町界隈で反対活動が行われていて、私はこれに加わっただけなのですが)。このとき新潟選出の参議院議員T氏がここで街頭演説をやっていたのですが、尖閣諸島のことばかり言っていて、地元でいま問題となっている中国総領事館の移転と中華街構想のことは一切語らないので何かすごく奇異な感じがしてなりませんでした。そこで議員にその場で「市長選挙に何で貴方の党は立候補者を出さないのですか。みんな変だと言っていますよ。まだ時間がありますから出して下さい」と単刀直入に尋ねたところ、「ごもっともです」とおっしゃっていましたが、この議員は結局なにもしませんでした。新潟市長選挙に対して、この参議院議員の政党が与党と違う立場をとるのであればどうして立候補者を出さないのかといった言葉は、その後ポスティングと署名集めの際に地元住民からどのくらい聞かされたことか。現市長は売却推進派なわけですから、これは誰が考えてもおかしなことで、立候補者が二人(もう一人は共産党支援の立候補者)しか出ないということは最初から結果が出ているようなものです。この参議院議員と党県連は恥を知れと言いたい。周辺住民の「選択肢がない」「投票に行かない」「白票で出す」という生の声(今までの市長選挙で投票率がワースト2)が聞こえないのだろうか。
中国総領事館や中華街構想の事を知るにつれて、新潟市と中国をめぐる利権に政党を問わず政治家が群がっている様が見えくるし、新潟市の財界が中国との関係を目先の経済利潤ばかり優先させて中国人受け入れの拡大や中華街構想を勧めているとしたら、これほど新潟市民にとって不幸なことはありません。今回の問題は長い間水面下で行われてきたことが浮上しただけで、実は新潟市の政界、財界の闇、利権問題に根ざしているものなのだろう。
この参議院議員のおかげ? で街頭活動は中止、これからの作戦会議ということで各自ポスティングの配布区域を決めて徹底的に撒こうということになりました。実を言うと、このとき各市会議員に旧小学校跡地売却の賛否のアンケートをとって公表しようと考えて各自分担して電話で質問したのですが、居留守を決め込んで電話に出ない、電話に出ても賛成とも反対とも言わず回答未定、電話に出てくれたものの途中で怒り出して切られる、と散々な結果でした。
11人の市会議員に電話してこの結果です。とはいえ新潟市の市会議員の実態がわかっただけでも成果といえば、成果だったかもしれません。市会議員に表立って売却に反対する、気概をもった人がいないことが分かりました(その後、ただ一人女性議員の山田洋子さんが反対を表明してくれました)。皆も同じような結果だったようで、何となくこのアンケート調査は立ち消えとなってしまいました。
私のポスティング区域はまさにこの旧小学校跡地界隈の下町で、まず商店街の店に一軒一軒入ってチラシを配り、店主がこの跡地売却に賛成なのか、反対なのかそれとなく聞き出すようにしました。どこでどんなことを話したかもうハッキリしませんが、とにかくこの問題に関心を持ってもらって絶対売却されてはならないという使命感で望んだのは事実です。無碍もなく拒絶されたり、いちゃもんつけられたりした時は気持ちが萎えてくることもあり、なんでこんなことしなければならないのだろうと思いつつも、新潟市の危機、故郷が破壊されるのではないかといった不安がよぎるとそういった気持ちも失せました。そして三日間商店街と周辺の一般住宅にポスティングしました。このとき結構苦労したことが、署名集めのときに生きてくるのではと予想していましたが、思ったとおり今そのように動いています。ポスティングを終えて、再び千葉に。
11月11日に再び新潟へ。同志とこれからの打ち合わせをして、15日から本格的に署名集めをはじめました。案の定、商店街では私の顔を覚えてくれていた人が多くて、かなりスムーズに署名が集まっています。しかし。ポスティングの時には何も言わなかったのに、署名集めに入って「このまま何年間も遊ばせて置かないで、早いところ中国に売ってくれ」「中国人は日本人よりよっぽど人間がいい」「あんたが知らないだけで、中国のことをもっと勉強しろ」「変なことを触れ回らないでくれ」という人がいて、やっぱり署名となると本心を表すなあと変に感心したりしています。数件を除いて、商店街の人たちからは快く署名してもらい、理解してもらえたのかなあと少々安堵感も。現在さらに一般住宅に一軒一軒まわって署名集めをやっています。「頑張ってください」とか、「来るのを待っていたんだよ」とか言われるとちょっとジーンときたりします。最初は他人事だと思わないで、もっとこのことに関心もって欲しいと思っていましたが、尖閣諸島の一件が追い風になってずいぶん中国の脅威が住民の中に浸透してきているように感じられます。あと数日署名を集めるのに一軒一軒まわってみようと思います。
中国総領事館への売却・譲渡議案は今回「見送る」ことが決定されただけで、廃案になったわけではありません。単に先送りされただけです。油断は禁物です。今は尖閣諸島のことで反対の声が大きいかもしれませんが、しばらくすると中国推進派や地元メディアが「国際都市」、「多文化共生」等の触れ込みで再びこうした問題が浮上してくるに違いありません。また、中国人大量流入を招く「北東アジア交流総合特区構想」なぞもっての外です。来年はもっと熾烈な年になるのではと不安にもなります。とにかく、油断せずに同志と共に戦うつもりです。
最後にひとこと。今回の新潟市のことで全国の有志、同志から暖かい支援を賜り、新潟市民に代わり御礼申し上げます。とくに在特会千葉支部からは千葉と柏の街宣で新潟の現状を発言する機会を頂きありがとうございました。桜井会長以下、桜井千葉支部長と運営の方々にはポスティングの印刷、活動等のアイデアを頂き感謝しております。これからも宜しくお願い致します。(千葉支部 伊藤義明)
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