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裁判員裁判:米原の排水槽殺人 遺族、被告へ思い語る 検察側請求で証言 /滋賀

 米原市の雑排水槽で、交際相手の小川典子さん(当時28歳)を窒息死させたとして殺人罪に問われた森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第9回公判が18日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であり、遺族への証人尋問があった。小川さんの母親は何度も言葉に詰まりながら、「一生かけて罪を償ってほしい」と被告への思いを語った。

 被害者参加制度で初公判から法廷のやりとりを見てきた妹と母親が、検察側の請求で証言した。検察側は、17日の被告人質問で被告が「彼女の命を返してほしい」と話した時の感想を尋ねた。母親は小川さんの遺体が見つかる前の昨年6月12日、自宅で被告の携帯電話の番号を見つけて電話した際、被告が失そう直前に小川さんに会っていた事実を隠したことに触れ、「一生懸命手掛かりを探して電話したのに、自分の保身ばかり話していた被告が今、なぜこんなことを言うのか」と声を震わせた。

 処罰感情を聞かれると、「自白もしていない、反省もしていない、謝罪もない被告には一生かけて罪を償ってほしい」と語った。被告は終始、目を閉じて身動きせずに聞いていた。弁護側や裁判員から遺族への質問はなかった。

 22日に論告求刑と最終弁論があり、結審する予定。【加藤明子】

毎日新聞 2010年11月19日 地方版

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