北朝鮮軽水炉、写真で建設確認 再び核カードで駆け引き【北京共同】北朝鮮が米研究者らに建設着手を伝えた寧辺の実験用軽水炉建設の現場が19日、米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)のウェブサイト上の衛星写真で確認された。 昨年5月に2回目の核実験を行った咸鏡北道吉州郡での核実験準備とみられる動きと連動、北朝鮮が再び核をカードにした駆け引きを米国に迫る可能性が出てきた。 ISISは、米デジタル・グローブ社が撮影した今月4日時点での寧辺の衛星写真を分析し、2008年6月に爆破された冷却塔跡地付近で「長方形の建物建設が進行中で、クレーン2基が設置されている」と指摘。最近寧辺を訪れた核物理学者のヘッカー元米ロスアラモス国立研究所長はISISに対し、この建物は「北朝鮮が説明した実験用軽水炉とみられる」とした。同社の9月末の衛星写真では、大きな穴が掘削されていることが確認されており、工事が進んでいることを示している。 北朝鮮は、今月相次いで訪朝したヘッカー元所長やプリチャード元朝鮮半島和平担当特使を寧辺に案内し軽水炉建設を進めていると説明、ヘッカー元所長には「2万5千~3万キロワット規模」と想定稼働能力も伝えた。 【共同通信】
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