柳田法相:首相「発言注意を」 政府・民主が緊急首脳会議

2010年11月19日 11時34分 更新:11月19日 13時9分

 政府・民主党は19日昼、急きょ、菅直人首相や岡田克也幹事長らが国会内に集まり、政府・民主党首脳会議を開いた。野党が多数の参院で柳田稔法相の問責決議案が可決される見通しとなったのを受け、10年度補正予算案の対応を協議した。これに関連し、菅首相は19日朝の閣僚懇談会で「緊張感を持って取り組むように」と国会答弁や発言に注意するよう閣僚に指示した。

 柳田氏は同日の閣議後会見で「検察改革という責務もあり、何としても成し遂げねばならないとの強い思いを持っている」と述べ、現時点での辞任を否定。問責決議案の対応に関しては「国会のことは国会がお決めになること」と繰り返し、明言を避けた。仙谷由人官房長官は記者会見で「以前、福田康夫首相が(問責可決後も)ずっと職務を続けた経緯もある。(可決後の続投は)選択肢としてはあるのではないか」と述べた。

 一方、閣議後会見では「発言は本当に慎重に、と自分も戒めねばならない」(野田佳彦財務相)、「私自身が緊張感を持ってやる。まずそこが大事だ」(鹿野道彦農相)、「それぞれ責任を持って発言するように、と私自身思った」(松本龍環境相)と、自身を戒める発言が続出。片山善博総務相だけが「(柳田氏の)発言自体は適切でなかったと思う」と踏み込んだが「官房長官と首相が(柳田氏を)注意し『職務にまい進せよ』ということをその通り受け止めている」と述べ、進退には触れなかった。

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