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「新聞で死亡知った」逮捕の少年供述 事件後、夏祭りに

2010年11月10日

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 大阪府門真市の路上で、会社員櫛下町泰行(くしげまち・やすゆき)さん(当時24)が出勤途中に襲われて死亡した事件で、強盗致死容疑で逮捕された作業員の少年(17)が大阪府警の調べに「男性が死亡したことは新聞報道を見て知った」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。また、少年と府内の高校1年の男子生徒(16)=同容疑で逮捕=は事件後、寝屋川市内の夏祭りに出かけていたという。

 府警によると、少年と男子生徒は7月24日午後8時35分ごろ、門真市末広町の路上で櫛下町さんを殴って転倒させ、かばんを奪って自転車で逃げたとされる。大阪府警は10日、2人を強盗致死容疑で大阪地検に送検した。

 捜査関係者によると、府警は、現場周辺の防犯カメラの映像と目撃証言などから、櫛下町さんを襲った2人組の服装などに着目。現場からさらに範囲を広げ、多数の防犯カメラを分析するなどした結果、2人組は事件後、寝屋川市内で開催されていた夏祭り会場へ移動していたことが判明。その場にいた知人らの聞き込みなどから、少年と男子生徒の容疑が浮上した。

 府警が割り出した2人の行動は、府警に対する2人の説明と一致するという。捜査関係者によると、2人は事件当日、櫛下町さんを襲った後、自転車で移動し、知人と待ち合わせて夏祭りに出かけ、作業員の少年が男子生徒宅に泊まり込んでいたと説明。作業員の少年は、事件の2〜3日後の新聞報道を見て櫛下町さんが死亡したことを知ったと話しているという。

 男子生徒の母親によると、生徒は高校に入学してまもなく不登校になり、最近はとび職の手伝いをしていた。作業員の少年と別の少年が8月ごろまでよく家に泊まり込み、3人で遊びに行っていたという。母親は「息子は頼まれると断れないところがあり、優しい子供。逮捕されたことはショックです。本当に罪を犯したのなら一生かけて償って欲しい」と話した。

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