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【東京】

メッシらと並び最優秀ゴール賞候補 U―17女子サッカーW杯 荒川在住の横山久美選手

2010年11月18日

U−17女子W杯での“6人抜き”ゴールが評価された横山選手=豊島区で

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 荒川区在住の17歳の女子高生に、世界の目が注がれている。十文字高校サッカー部(豊島区)2年のFW横山久美選手で、U−17(17歳以下)女子ワールドカップ(W杯)で挙げた得点が16日、国際サッカー連盟(FIFA)の今年の年間最優秀ゴール賞(プスカシュ賞)にノミネートされた。「仲間や監督のおかげのゴール。おごらずに努力したい」と、喜びは控えめだ。 (山内悠記子)

 同W杯は九月、カリブ海の島国、トリニダード・トバゴで開かれた。横山選手にとって、初の公式国際大会参加。チーム最多の六得点を挙げ、準MVPにあたるシルバーボール賞を受賞した。最優秀ゴール候補となったのは、準決勝の北朝鮮戦で、得意のドリブルを生かし“六人抜き”した決勝ゴール。日本代表を史上初の準優勝に導いた。

 FIFAの最優秀ゴール候補は、世界的スターのメッシ選手(アルゼンチン)ら十人だけ。十七日の放課後、ニュースを知った担任教諭から教室で朗報を聞いた横山選手は、「とてもびっくりして、思わず開いてしまった口をあわてて手でふさいだ」と話す。北朝鮮戦については、「一点を先制され、『自分が点を入れないと』という気持ちで腹を決めた。自分のリズムに持ち込めた」と振り返る。

 多摩市出身。兄の影響で小学一年生の時から、サッカーボールをけり始めると、めきめきと上達し、中学二年から世田谷区のNPO法人が運営するクラブの女子チームに入部した。中学三年で、将来の日本女子代表(なでしこジャパン)育成を目的とする日本サッカー協会の「なでしこチャレンジプロジェクト」のキャンプに呼ばれ、強豪サッカー部のある女子校・十文字高校に進学。両親の元を離れ、荒川区の祖母の家から通学している。

 同部の石山隆之監督(45)は「我が強い点とり屋でFW向きだが、高校に入ってからは協調性も出てきた。重心が低く、ボールを持っても顔も上がるのが特長」と評価する。

 AKB48の音楽鑑賞が趣味という普通の女子高生の一面も。「日本代表として五輪出場したい」と、しっかりと目標を見据えている。

 

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