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北朝鮮トンネル掘削、核実験前兆か駆け引きか 各国警戒(2/2ページ)

2010年11月19日9時58分

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 北朝鮮は9月9日の建国記念日を祝う行事や10月10日の軍事パレードの際に「自衛的核抑止力」に言及。韓国政府も「実験をほのめかす発言の可能性がある」(関係者)と分析しており、過去の核実験に強い不快感を示した中国の動きにも注目している。

 一方、日米韓は偵察衛星を通じ、寧辺にある核関連施設でも8月ごろに掘削工事が始まったことを確認。北朝鮮側は今月、同地区を訪れた米専門家にコンクリート建築物を見せ、「2012年までに10万キロワット級軽水炉の実験炉をつくる」と説明した。

 韓国電力公社の専門家は「北の技術力では軽水炉の核心部品は作れないし、安全な建設設計もできない」とし、建設しても7〜8年を要するとしている。ただ、韓国政府関係者は「北は危険をいとわない。絶対できないとは言い切れない」と語る。

 軽水炉は低濃縮ウランを燃料とするため、北朝鮮にはウラン濃縮を正当化し、6者協議再開に備えて有利な条件を作る狙いもありそうだ。

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