△紋章は、王権が弱体化し、貴族と幕府の勢力が強かった封建制度を背景に広がっていった。
中央集権的政治体制だった朝鮮王朝や中国王朝で紋章文化が生まれなかったのはこのためだ。
一族の威勢を示す紋章を作るということは、王と皇帝に対する不敬となり得るためだ。
最近、我が国において、宗家が最も多く集まる慶尚北道(キョンサンブクト)が、
道内の宗家に一族を象徴する紋章を作り、関心を集めている。
△紋章製作の依頼受けた、ソウル大学造形研究所は、
その一族の家宝(※)や故事などを形象化することに重点を置いた。
紋章の枠は、大衆に向かって開かれた宗宅(本家)の門を象徴する縦棒で統一した。
延福君(ヨンボクグン)の宗宅の紋章に入っている、
松、雪、花は、延福君の雅号であるソンソルホン(松雪軒)をイメージ化した。
詩人・趙芝薫(チョ・ジフン)の生家、
英陽(ヨンヤン)漢陽(ハンヤン)趙(チョ)氏の宗宅の紋章には、鷹が印されている。
鷹が舞い降りたところに家を築くと定めたというエピソードから採用した。
新しく作る紋章が、
忘れさられた宗家とソンビ文化に対する関心を呼び起こす契機になれば良いだろう。
※가보
中国語版記事では「家譜」、日本語版記事では「家宝」と訳されています
ソンビ-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%93