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「顔に傷」の労災、男女の補償統一へ

2010年11月19日

 労働災害で顔に傷跡が残った場合、男女で差がある補償額が、早ければ今年度中にも統一される見込みとなった。女性より低い男性の障害等級を引き上げる。労災保険法が施行された1947年から60年以上を経て、初めて男女差が見直される。

 男性が女性より低い国の基準を違憲とする今年5月の京都地裁の判決に対し、国は「時代の流れ」と控訴を断念。有識者による検討会で議論してきた。19日の検討会に、男女を統一する報告書案を示す。

 労災保険法施行規則は、障害等級を1〜14級に分類。顔などに重い傷が残った場合、女性は7級、男性は12級になっている。7級は直前3カ月の平均賃金の131日分が毎年支払われるが、12級は平均賃金の156日分が一時金として支払われるだけで、差が大きい。軽い傷は女性が12級、男性が14級となる。

 報告書案では、男女ともに重傷なら7級、軽傷なら12級に統一。医学技術の進歩などを考慮し、中程度の傷の場合は9級(平均賃金の391日分の一時金)として、3段階とすることも盛り込んだ。

 検討会で了承されれば、労働政策審議会を経て省令を改正。早ければ今年度中の施行を目指す。(横田千里)

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