サッカーJリーグ2部(J2)ギラヴァンツ北九州の与那城ジョージ監督(59)の今季限りの退任が発表された5日、サポーターには驚きが走った。最下位に低迷するチーム事情から「やむを得ない」との声が上がる一方、Jリーグ昇格の最大の功労者に対しねぎらいの言葉も寄せられた。
サポーター団体「イエローブリゲード」の長谷川務代表(41)は「J2昇格という功績が色あせることはない。ただ、ここ数試合は采配(さいはい)に疑問を感じていた。あと5試合あるので、選手は目の色を変えて戦って、監督の花道を飾ってほしい」と選手に奮起を促した。
小倉北区出身で九州リーグ時代からチームを応援していたスポーツライター吉崎エイジーニョさん(36)は「Jリーグにチームを引き上げてくれて、まずは感謝の気持ちです」と労をねぎらった。そのうえで次期監督には「泥くさく戦う九州の地域性を表現できる監督を」と要望した。
北九州のホームゲーム全試合を取材しているフリーライターの上田真之介さん(26)は「このタイミングでの発表は驚いたが、この成績ではやむを得ない。後任の監督は守備面から立て直してほしい」と話した。
=2010/11/06付 西日本新聞朝刊=