2010年11月19日11時32分
兵庫県西宮市の1級建築士水田実さん(62)と妻輝子さん(62)が自宅兼事務所で殺害された事件で、兵庫県警が参考人として事情聴取を求めた後に転落死した男性(61)=大阪市西淀川区=の口座に、輝子さんから複数回にわたって計1千万円前後の金が振り込まれていたことが県警への取材でわかった。県警は2人の関係や、金の趣旨について調べている。
甲子園署捜査本部によると、水田さん夫妻は12日夕、自宅1階で首や腹を刺されて殺されているのが見つかった。屋内に現金や金融機関の通帳が手つかずで残されていたため調べたところ、輝子さんから男性の口座への振り込みが複数回確認された。
関係者によると、自殺した男性はかつて大阪市内で広告関連の会社を経営していたが、1984年に倒産。91年にも大阪府池田市の高級マンションを購入したが、2002年に市税滞納を理由に池田市から差し押さえを受け、翌03年に自己破産したという。
男性のマンションを04年1月に競売で購入した不動産業者によると、立ち退きを求めた際、男性はスーツ姿でドル札や拳銃のようなものを業者に示し、「ドルの売買で金はある。ネイルサロンの経営をしている。マンションを買い戻したい」と話していた。業者は半年ほど待ったが男性は結局、物件を買い戻さずに退去したという。