2010年11月18日21時17分
大阪地検特捜部が捜査した郵便不正事件と、その後に発覚した証拠改ざん・犯人隠避事件について、最高検は18日、内部検証を第三者の立場からチェックする「検証アドバイザー」に3人の法律家を任命したと発表した。選ばれたのは、元東京高裁部総括判事で中央大法科大学院教授の安広文夫氏▽元東京高検検事で弁護士の高井康行氏▽弁護士の山下幸夫氏。
最高検は、一連の事件の捜査や公判の記録を点検し、かかわった検事らから聞くなどして検証を進めており、年内に結果をまとめて公表する。アドバイザーは、最高検の検証チームにアドバイスや提言をするという。
記者会見した最高検の伊藤鉄男・次長検事は「安広氏と高井氏は、今回の事件について中立的な提言をされていると受け止めた」と選んだ理由を説明。山下氏については、日本弁護士連合会からの推薦があったという。柳田稔法相が大林宏検事総長に外部有識者の意見を聞いた上で検証結果を出すよう指示していた。
これとは別に、柳田法相が「検察の在り方検討会議」を設置し、検察改革の議論が進むことが決まっている。