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【変わる大阪駅】(4)脱・駅ビル 専門店196…百貨店圧倒のファッションビル (2/2ページ)
ノースゲートビル西側に出店する百貨店「JR大阪三越伊勢丹」とのすみ分けを踏まえ、ルクアがターゲットとするのが20〜30代半ばの女性だ。「売り場面積の8割は女性向け」(島崎氏)に特化し、人気セレクトショップ「ザ・ファースト」など、関西初・大阪初のブランドが結集するとみられる。
「冗談じゃない」。設計会社から当初、設計図が送られてきたとき、ルクアの担当者はこう憤った。その図面では、トイレの個室の男女比がほぼ半々だったからだ。修正の結果、トイレの比率も売り場と同じく8割を女性向けにするなど建物の構造自体も女性を強く意識した。
JR西日本は、過去にも梅田の「エスト」や「天王寺ミオ」など、商業施設を開発してきた。だが、既存の開発手法と一線を画したルクアは、在阪の百貨店関係者に「増床競争といわれる百貨店同士よりも、ルクアの方が脅威」と言わしめるほど注目度も高い。
ルクアは、JR東日本が展開するファッションビル「ルミネ」と同様に、JR西が今後展開する商業施設の新たなモデルとなる。