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【変わる大阪駅】(4)脱・駅ビル 専門店196…百貨店圧倒のファッションビル (1/2ページ)
2年前の夏。20人あまりの社員を前に、JR西日本SC開発の中山健俊社長はこう呼びかけた。
「駅ビルじゃない『ファッションビル』をつくるために一から考えよう」
数日後、高槻市から西宮市にかけてのJR主要駅前でスーツ姿の同社社員の姿があった。JRを利用する女性の数やファッションの傾向など、今後見込まれる顧客層の実地調査だ。
来年春、JR大阪駅北側のノースゲートビルディングの東側部分に誕生する関西最大級のファッションビル「ルクア」は、こうしたリサーチから生まれた。
これまで駅ビルの開発では、事前調査をリサーチ会社に委託するケースが大半で、「自分たちで調査したのは初めて」と同社開発部の島崎洋史リーダーは明かす。“脱駅ビル”に向けた既存の枠にとらわれない手法は百貨店大手、伊勢丹出身の中山社長ならではだ。
専門店196店を誘致したルクアの売り場面積は約3万平方メートルと、その規模は心斎橋OPA本館(約1万1千平方メートル)やなんばマルイ(約1万7千平方メートル)をはるかにしのぐ。