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【変わる大阪駅】(2)“大梅田”構想 迷う駅前地下街…私鉄とタッグ、案内図 (1/2ページ)
大阪・キタで観光客向けに配られている1枚の地図がある。「大阪・梅田 駅周辺MAP」。大阪駅を中心に阪急梅田駅、阪神梅田駅、百貨店なども描き込まれている。裏面には梅田の地下街や鉄道各社の路線図が掲載され、「初めて大阪を訪れた人にも分かりやすい」と評判という。
地図の下段には、共同作製したJR西日本と阪急電鉄、阪神電気鉄道の企業名と「わたしたちは、大阪・梅田のまちづくりに取り組んでいます」のキャッチフレーズが踊る。JR西の北園茂喜・創造本部副本部長は「3社で梅田地区の地図を作るのは初めて」と明かす。新しい大阪駅の誕生をきっかけに、これまで敵対心の強かった私鉄各社とJRがタッグを組んでエリア集客を高めようとする試みが始まっているのだ。
旧国鉄の主要駅から私鉄各社が路線を延ばしてきた首都圏とは異なり、「私鉄王国」といわれる関西では阪急や阪神が大阪駅から離れた場所にターミナルをつくり、ライバル心をむき出しにしながら発展してきた。