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被告知人ら証人尋問 裁判員も質問

2010年11月19日

家族3人を殺害した罪などに問われた宮崎市花ケ島町の無職、奥本章寛被告(22)の裁判員裁判は18日、2日目の公判が宮崎地裁(高原正良裁判長)であり、検察側の証拠調べと、検察官請求の証人尋問があった。反対尋問では弁護側の立証活動が始まり、裁判員からの質問もあった。

 この裁判では、3人殺害の動機について「義母(池上貴子さん)への憎悪」と「自由気ままに生きたい」という「身勝手な感情」を主張する検察側に対し、弁護側は「義母から逃れたい」という感情が動機だとし、情状酌量を求め、死刑を回避したい考えだ。
 遺体を解剖した大学教授は「(遺体には)交通事故のような大きな力が加えられていた」などと証言。

 被告の知人は、被告が日ごろから「自由がない。結婚はまだしないほうがいい」と話していたことや、被告が出会い系サイトで知り合った女性とゲームセンターで遊んだと話していたことを証言した。

 殺害された被告の妻のくみ子さんの実父で、同じく殺害された貴子さんの元夫は「(被告人を)死刑にして下さい」「絶対に許せません」と証言。これに対し、弁護側は反対尋問で元夫に対し、「(貴子さんは)気が短く、毎日のように口論が絶えませんでした」などと、県警が元夫から取った調書を読み上げ、「言った覚えはありますか」と尋ねた。元夫は「あります」と答えた。

 一方、裁判員の男性の1人は、被告の知人に「出会い系サイトは、あなたたちの世代では一般的なのか」と質問。知人は「はい」と答えた。

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