米原の女性殺害、証拠調べが終了
昨年6月、交際していた長浜市今川町の会社員小川典子さん=当時(28)=を米原市の雑排水タンクに沈めて殺害したとして、殺人罪に問われた米原市坂口、会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判は18日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で9日目の審理があり、証拠調べを終えた。(27面に公判の詳報)
22日に検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論を行い、結審する。判決は12月2日の予定。
これまでの証拠調べで、検察側は小川さんの友人らを証人尋問し被告が暴力をふるっていたと主張。捜査段階と裁判で被告の供述が変遷したと述べた。
被告は「興奮する小川さんを押さえつけただけ」と暴力を否定。供述の変遷は「逮捕当初は記憶があいまいだった」と話した。
また、裁判官から「最後に会った日のことを、なぜ警察に通報しなかったのか」と問われ、「その日に事件に遭ったとは考えなかった」と答えた。
小川さんの母と妹も証人で出廷した。母は「被告は身勝手な作り話をしている。生涯をかけて罪を償って」、妹は「姉が聞いたら悔しがると思う。許せない」と涙声で述べた。
【 2010年11月18日 23時38分 】