滋賀県米原市で交際していた小川典子さん=当時(28)=を汚水タンクに落とし殺害したとして、殺人罪に問われた会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判が18日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であった。小川さんの遺族は、起訴内容を全面否認する被告に対し、「真実を話してほしい」と訴えた。
公判の証拠調べは終了した。22日に検察側の論告求刑と弁護側最終弁論が行われ結審する。
検察官は事件後に亡くなった小川さんの父親の供述調書を読み上げ、「典子を帰してほしい。真実を話し、十分そして一生反省していただきたい」と話していたことを明かした。
小川さんの母親は「どうして被告の描いたストーリーに翻弄(ほんろう)されなければいけないのか。自白も、反省も、謝罪もしていない。一生かけて罪を償ってもらいたい」と話した。
[時事通信社]