2010年9月21日 21時47分 更新:9月21日 21時57分
アジア最大の格安航空会社(LCC)「エアアジア」(本社・マレーシア)は21日、12月9日に羽田-クアラルンプール間の定期便を就航し、日本市場に参入すると発表した。最低価格は大手航空会社の半額程度の片道1万4000円。就航キャンペーンとして10月末までの早期予約分の一部の席を片道5000円で販売する。LCCの羽田就航は初めてで、アジア便などを中心に価格競争が激化しそうだ。
新路線は羽田空港の深夜発着枠を活用し、エアアジア傘下の中長距離路線会社「エアアジアX(エックス)」が週3便(火、木、日曜日)運航する。片道運賃はエコノミー席が通常期最低1万4000円で、大手航空会社の2分の1程度となる見通し。背もたれを水平に倒せるプレミアム(ビジネス)席(12席)は最低4万8000円を想定している。
就航キャンペーンとして、来年7月31日搭乗分までのエコノミー席の約2割を片道5000円(空港税など3000円が別途必要)の特別料金で販売。今月23日から10月31日まで、同社ウェブサイト(http://www.airasia.com)などで予約を受け付ける。
東京都内で会見したアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)は「日本の旅行需要の減速は(運賃が)割高なためだ」と強調。今後は福岡、大阪、札幌などへの路線開設も検討する考えを示した。
エアアジアは01年設立。09年12月期売上高は前期比11.5%増の31億7900万マレーシア・リンギ(約875億円)。【小倉祥徳】