2010年9月21日 13時15分 更新:9月21日 13時21分
厚生労働省元局長に無罪判決が言い渡された郵便不正事件で、厚労省元係長、上村勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の弁護団は21日、証拠改ざんの対象となったフロッピーディスク(FD)の現物を公開した。パソコンにFDを挿入し、データの最終更新日時を確認すると「04年6月8日午後9時10分」と表示された。捜査報告書に添付された「04年6月1日午前1時20分」とは食い違っており、書き換えは明白だ。
弁護団は同日午前11時から会見。会見の最中に、大阪地検特捜部の副部長から「データのコピーを見せてほしい」と電話が入る一幕もあり、検察庁内の混乱ぶりが浮き彫りになった。