2010年9月21日 19時59分 更新:9月21日 20時9分
郵便不正事件で証拠品を改ざんしたとされる大阪地検特捜部の前田恒彦検事(43)について、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を舞台にした詐欺事件の弁護団は21日、「東京地裁の1審公判で虚偽の証言をした」として来月にも偽証容疑で最高検に刑事告発する方針を決めた。
前田検事は東京地検特捜部に在籍中、元公安調査庁長官の緒方重威(しげたけ)被告(76)=詐欺罪で有罪判決、控訴中=の共犯に問われた元会社社長、満井忠男被告(76)=同=の取り調べを担当。弁護団は捜査段階の供述調書の信用性を争っている。1審判決は、出廷した前田検事の法廷証言の一部について「信用性の肯定は困難」と指摘していた。【伊藤直孝】